愛の紅しょうが

連休ね。どうですか。
なにやら楽しく街へレジャーへ繰り出したりしてますか。
僕はと言えば言わずもがなですよ。だから言いませんよ。しかし連休ね。


今日は昼に近所の松屋行ったんですよ。
注文をしてしばらくすると入り口辺りからキャイキャイという歓声が。
見るとほら、なるべく身に着ける布地を省き、肌をあらわにすることに生活の全てを注ぎ込んでそうな若い娘が3人ほど、店に入ってきたんですよ。
「アタシ豚!豚食うぞ!」
「豚豚うっせぇよ!ギャハハハハ!」
みたいな感じでもう大盛り上がり。


注文の品が来てからもそりゃもう大騒ぎ。
「お!紅ショウガかけるべ紅!紅!」
「つーか、紅しょうがって、ごぼう?」
ここで店内ちょっとプチびっくりですよ。名前の中に答え入ってるのに、敢えてごぼうと間違える斬新さにプチびっくりですよ。
すかさず突っ込みを入れる、もう一人の娘。
「ぎゃははは!ありえねーって!紅しょうが=ごぼうはありえねーって!」
「なんかあれじゃん?たくわんとかそういうのじゃん?」


で、ここで娘三人で辿り着いた紅しょうがの正体がコレですよ。
「大根?」


大声で響き渡る「大根?」という大胆な結論。
そこで多分その場にいた全ての人が心で「紅しょうがはしょうがだよ!」というツッコミを入れたに違いないんですけど、まあきっと多分あの人たちは何でもいいのよ。
浮かんだワードを順番に言ってみただけなのよ。
多分「つーか」と「紅生姜」と「こぼう」という三つのキーワードが心の中に浮かんできて、それを順番に発声しただけなのよ。
だから
「つーか、紅しょうがって、ごぼう?」でも
「つーか、松屋って、吉牛?」でも
「つーか、紅しょうがって、愛?」でもなんでもいいのよ。
それでもその後の「ぎゃははは!ありえねーって!」以降の会話はしっかり成り立つのよ。
すごいよね。そういうコミュニケーションのつながりで今のあの楽しそうな3人がいて、その間に何回も紅しょうがはごぼうになったり大根になったりしているんだけど、結局楽しいから合ってようが間違ってようが別にどうでもいいのよ。
じゃあきっと紅しょうがはごぼうで、大根で、そして愛で、
僕の連休はヒマなのよ。(本題)