大江戸

現実逃避したい時、僕は大江戸線のことを考えます。
光の街の地下の地下。ホントもうマントルぎりぎりのところを悠々と走る大江戸線のことを考えます。


なんか引越してきたての頃に聞いた噂では、大江戸線という地下鉄が大都会東京にはあるそうじゃないですか。
で、なんか古くは飛脚の時代から続いてそうなぞんざいなネーミングなのに、出来たの割と最近らしいじゃないですか。
しかも、なんかすっげ地下の地下を走ってるらしいじゃないですか。
もう、これだけですっかり大江戸線にゾッコンよね。乗ったこと無いけど。


僕が死ぬほど忙しかろうが、死ぬほど悲しかろうが、死ぬほど凹もうが、そんな落ち込みのもっともっと下のほうで人いっぱい乗せて大江戸線は走ってるわけですよ。大江戸線なんて、「グレート・カブキ」も真っ青なわけわかんない名前付けられてもダイヤに合わせて淡々と働いているわけですよ。


大都会の悲しみも、喜びも、酔っ払った胸ヤケも、全部乗っけて悠々進む大江戸線
それもなんか想像も付かないくらいの地下の奥を。
いいですよね、大江戸線
きっと今日もブラジルぎりぎりくらいのところを走ってるんだろうな。で、たまに間違ってサンバの踊り子とか乗ってくるんだろうな。そのサンバの踊り子は褐色の肌を持ってるんだけど実は生まれはヨーロッパで18の時に駆け落ちした相手が・・・